宇都宮の歯医者「おかもとこどもおとな歯科」
  • 【診療時間】9:00~12:30 / 14:00~18:00【休診日】水・日・祝

    ※毎月第4土曜日は矯正日となります。

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小帯外来

舌小帯・上唇小帯のご相談を受け付けています

舌小帯・上唇小帯とは、それぞれ舌の裏側・上唇の裏側についているヒダのことです。
このヒダが生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端や歯茎に近いところについていることがあり、このような状態を舌小帯短縮症・上唇小帯短縮症と言います。
舌や唇の動きが制限されてしまうため、哺乳が上手にできなかったり、発音に支障が出る場合があります。
当院の小帯外来では、小児の舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症の診療および小帯切除の日帰り手術を行っています。

診療時間について

当院では月に1回、小帯(上唇小帯・舌小帯)の相談並びに、ご家族にご説明・相談の上、0歳代〜1歳代の赤ちゃんメインで手術を行なっています。
詳しい日程につきましては、直接医院までお問い合わせください。

舌小帯短縮症について

舌小帯短縮症(俗称:つれ舌)は、舌の裏側にある膜状の組織が舌の先から歯茎に伸びているために舌の動きが制限される先天性の異常です。
そのため赤ちゃんの時期に哺乳が上手にできなかったり、発音に支障が出ることがあります。
しかし、子どもが哺乳や発音の問題を抱えていても、相談にのってもらえる医療機関が少ない上、治療する施設は全国でも数少ないのが現状です。
当院は、舌小帯短縮症の手術治療に積極的に取り組んでおります。
舌の裏に膜があり、次のような症状がある方は、どうぞご相談下さい。

みられる症状

新生児期〜学童期まで、各発達段階で以下のような症状がみられることがあります。
当院では、上記の症状に加え、形態的な所見と機能の5項目からなる舌小帯評価スコア(伊藤康雄先生考案)を行い、手術適応かどうかの判断をしています。

哺乳障害

吸啜が上手くできずに、体重増加不良や母親の乳頭痛などが生じてしまう。

摂食障害

食塊を左右や後方へ送り込みにくくなり、丸飲みしやすくなることがあります。
※管楽器の演奏ができなかったりアイスクリームを舐めることができないなどもあります。

構音障害

主として舌の先端を上顎の前歯に接触させる必要があるタ行・ナ行・ラ行に歪みが生じることがあります。

手術について

1歳未満の場合

手術は予約制で、日帰り入院で行います。舌小帯に表面麻酔剤を塗って切開します。手術は数分で済みます。
ガーゼで圧迫して止血します。傷口を縫うことはありません。十分に止血してから、授乳していただきます。
再出血や麻酔薬に対するアナフィラキシー(アレルギー反応)などがみられなければ帰宅していただきます。

1歳以上の場合

1歳以上の幼児では全身麻酔をかけないと手術ができない場合があります。当院より、紹介状を準備させていただくことが可能です。

術後のケアについて

  • 術後は再癒着防止のために、舌のストレッチを4週間(最初の1週間は1日4回、その後の3週間は1日3回)行っていただきます。
  • 1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば剥離します。
  • 1か月後の診察で創が治癒し、症状の改善がみられれば治療終了となります。

上唇小帯短縮症について

上唇から歯茎に伸びた正中の粘膜の襞(ひだ)が上唇小帯です。小帯が歯茎の頂点に達しているか、これを越えると上唇が歯茎に固定されて持ち上がりにくくなるため、上唇小帯短縮症と呼ばれます。

みられる症状

成長と共に徐々に歯茎から後退していき目立たなくなっていきますが、不十分であると以下のような症状がみられることがあり治療の対象になります。

哺乳障害

上唇が持ち上がりにくく、吸啜が上手くできず、母親の乳頭痛などが生じることがあります。

歯磨きが困難

歯に汚れがたまりやすくなり、むし歯のリスクが上がることがあります。

正中離開

前歯がすきっ歯の状態になり、歯並びに影響が出ることがあります。

手術について

手術は予約制で、乳幼児とも日帰り入院で行います。上唇小帯は分厚いので血管収縮剤が入った局所麻酔を注射して切開します。手術は数分で済みます。
出血はありますが、唇の上から指で圧迫して止血します。傷口を縫うことはありません。十分に止血してから、授乳していただきます。
再出血や麻酔薬に対するアナフィラキシー(アレルギー反応)などがみられなければ帰宅していただきます。

術後のケアについて

  • 術後は再癒着防止のために、1日4回上唇のストレッチを4週間行っていただきます。
  • 1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば剥離します。
  • 1か月後の診察で創が治癒していれば治療終了です。

費用について

栃木在住の方

保険証・医療証をお持ちの方は費用はかかりません。

他府県の方

保険証のみ適応となりますので、約2万円程かかります。自己負担分は還付を受けられることがありますので、あらかじめ医療証を発行している自治体にお問い合わせの上、ご確認ください。
※お支払方法は現金のみとなります。

Q

小帯の切除手術は痛みがありますか?

A

切除手術では、上唇小帯には局所麻酔注射、舌小帯には表面麻酔を行います。手術中は麻酔の効果で痛みを感じることはほとんどありません。しかし、術後に麻酔が切れた後は手術した部分に痛みを感じることがあります。この場合、痛み止めを使用していただくことで症状が軽減できます。

Q

手術した後の食事制限はありますか?

A

特に食事の制限はありません。ただし、術後は傷口ができているため、食事の際は、必要に応じ、柔らかい食べ物を中心にしていただくことをお勧めします。

Q

手術費用は保険がききますか?

A

手術は保険適用で治療を受けることが可能です。

Q

手術後も通院が必要ですか?

A

手術の1週間後・1ヶ月後に創の確認を行うため再度来院していただく必要があります。その際にご心配ごともお伺いします。

Q

手術をしたら発音は改善されるの?

A

手術によって舌が動く範囲を広げることができますが、それだけでは発音障害が改善されるとは限りません。舌小帯短縮症の方は、舌の動きが長期間制限されていたことによって舌の筋力が弱まっており、適切に動かすことが困難な場合があります。したがって、手術後には機能訓練を行う必要があり、これにより舌の筋力を強化しながら、正しい動きをサポートします。

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